2007年01月30日

僧帽弁閉鎖不全症の経験

我が家の先住キャバリアのエミは13歳(もう少しで14歳)、
イブは11歳(もう少しで12歳)で虹の橋を渡りました。
キャバリアに特に多い遺伝性疾患である僧帽弁閉鎖不全症は、
エミ、イブの両方の命を縮めたと言っても過言ではありません。
ただ、よく言われたのが、
「キャバリアのわりには長生きしたね〜」です。
私にとって、もう今は、リアルではないので
傷つくことはないのですが、本当にそうだと言われれば
そうだと思うし、私達家族はその為に色々試行錯誤して
一緒に暮らしていました。
私の周りのキャバ飼いさんの中には若年でこの病気のせいで
可愛い大切な命を失った方もおられますし、先日父が、公園で
お会いしたカートに乗ったキャバちゃんは、生まれた時から
重度の心雑音があり、ブリーダーが処分するというので、
他の子を買わず、その子を可哀想で連れて帰ってきたという
2歳の子だったそうです。(ブリーダーにはまだ生きてるぞ!!と
言ってやりたいと父が家で憤慨してました。)

この病気の仕組については他のサイトに多く書かれているので
割愛して、我が家の経験、対処法をここで書きたいと思ってます。
ただし、この病気は症状緩和の薬はありますが完治は今のところ
ありません。一度発症するとずっと付き合っていかなくては
いけない病気です。

私が中学一年の頃、キャバリアのエミが来た時、今ほど
遺伝性疾患のこの病気の事は言われておらず、それどころか
キャバリア自体あまり周りにいない犬種でした。
あの愛らしい仕草、甘えっぷり、すべてが本当に可愛くて
それ以来我が家はキャバリアファンになりました。

エミは5歳で僧帽弁閉鎖不全症を突然発症しました。
獣医さんいわく、先月まで心雑音はなかったらしいのですが、
私達が夕飯を食べていると、突然横向きに倒れて痙攣を
し始めたのです。
目は白目、そして口を開けてブルル、ブルルと震えるのです。
家族は本当にビックリして、すぐに病院へ車で連れて
行きました。
しかし、病院に行くともう発作は収まり、元のエミに戻って
いました。そこで診断を下されたのです。
その後、薬を飲むようになりましたが、発作は
一ヶ月から二ヶ月に1回くらいのペースで起きました。
発作が起きる時、必ず舌を出して「はぁ、はぁ」と言い始めます。
するとどんどん息が荒くなってブルブルが始まるのです。
我が家では「はぁ、はぁ」を聞くと要注意としてました。
獣医さんから聞いたのは、
「興奮させないこと」「気温調整に気をつけること」
「発作が起きたら抱きしめて落ち着くよう優しく抱きしめること」
だから、発作が始まったら、大声を出さずにゆっくり抱きしめて
「フーフーだよ、フーフー」と呼吸を整えるように語り掛けて
体をさすりました。
これがすべてに効果的かは分かりませんが、エミの場合は効果が
あり、落ち着くと発作が止まりました。
そして興奮する元となるもの、「激しい遊び」エミの場合は
「他のワン」を避けて散歩に行くようにしました。
エミは、発作を起こして亡くなったわけではありません。
発症してから亡くなる13歳までずっと出かけたりも
していましたし、旅行も行きました。
老年期に癌が見つかったのですが、心臓のせいで、
手術が出来なかったのです。

イブは遺伝疾患の若年性白内障がありました。
治療空しく、6歳くらいで完全に失明してしまった記憶があります。
しかし、イブにはエミがいましたし、見えないうちに嗅覚で暮らす
ようになっていたので普通に暮らしていました。
イブの場合、亡くなる1ヶ月前に突然エミの発作をはるかに超える
大きな僧帽弁閉鎖不全症の発作が起きたのです。
心雑音があったものの、薬を飲み、発作もなかったのですが、
そのたった一度の発作が大きすぎて、一ヵ月後には・・・。
その発作は咳から始まって、強い痙攣、そして失神しました。
舌をも巻き込む発作だったので、家族で口の中から窒息しないよう
舌を出そうとして、母と妹は指に犬歯で穴が開きました。
(ちなみに相手も無意識なので、手で舌を押さえるのはいけない
そうです、病院ではタオルを下あごに巻いて舌を抑えてました。
でもこのやり方がベストかどうかはわかりません。)
救急動物病院へ連れていき、何時間も心臓マッサージと点滴を
しましたが、体に受けたダメージが大きく、意識混濁になって、
命は繋ぎ止めましたが、帰宅した後は意識が戻ったものの、
寝たきりとなりました。
そして、その一ヶ月後に、また大きな発作が起きて、
病院に連れていくのも間に合わないくらいあっという間に
心臓が止まってしまいました。
それは、エミより先で、私達には不意打ちの出来事でした。
知識があった気持ちでいたのに、イブには役に立たなかった。
本当にショックでした。

エミのように継続的に発作があってもすぐ元に戻るタイプ、
そしてイブのように急激な発作でダメージを残すタイプ、
本当にただ一概に言えるのは、

・心臓の雑音を若年期から定期的にチェックすること
・普段から塩分を控え体重コントロールをすること

心雑音が見つかったら
・興奮するものを取り除くこと
・24時間対応の病院を複数近所で探しておくこと
・発作が起きても騒がず、落ち着かせるようにすること
・旅先でも24時間対応病院を調べて出かけること
・激しい運動を避けること


本当に「はぁ、はぁ」と季節はずれの「咳」は要注意です。

辛い内容書いてますが、私にとって思春期といえる時代に
共に暮らしたエミとイブは私の大切な妹達です。
今でも忘れないし、嬉しい楽しい思い出ばっかりです。
どれほど感謝しても足らない二人です(二匹とは言いたくない。)
本当にいい子だった・・だからこそ、わたし、今も
キャバ暮らしが辞められないのです。
それはチェリーがいる実家も同じこと。
そして、幼かった妹は、獣看護士を目指し、獣医大学を卒業し
母校の大学付属動物病院に勤務しております。
心臓用に家にはプロ仕様の聴診器があります(笑)
チェリーは6歳ですがまだ心雑音はありません。
今は右眼が心配ですが、よく病院にかかる子ほど
長生きするらしいので、のんびりゆっくりこれからも
ミューと楽しく暮らして欲しいと思っています。
Image175.jpg
今日は休みなので日中散歩に行ったら人が多くて
「帰ろうよ」と催促されました、悲。
親の心、子知らず、晴れてるから連れてったのにサ。
ミューちんのばかー。

ニックネーム ishimin at 15:15| Comment(8) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ!
さすが先輩です。私ももっと勉強しなくては(汗)
ミュウがこの病気になって思ったのは、お薬も知識も
もちろん大事なんだけど、1番大事なのは
私たちの「大丈夫だよ」という気持なんだということに気づきました。
私たちがいつも不安に思ってたら絶対伝わるんですよね
この病気も上手に付き合えば長生きできますし
ミュウのように雑音も落ち着くことさえあります。
今では動物用のいいお薬も出てて服用する
事によって雑音が消えるワンちゃんもいるそうです

最近では心臓病を持ってても最後は違う
病気で…というワンちゃんも多いそうですね

だから先の事を考えて悩むよりは今が大事なんだなと
思います


ママさん!やっぱキャバはいいですよね!
かわいいもんね♪
ワンゲル係数はうなぎ登りだけど(笑)
かわいいから何でもしちゃう!

P.S ホントにブログ初心者ですか?
ホントに上手ですよね♪
トップのミューちゃんのところとか
あとこのバックの模様?とかどうやったら
出来るんですか?お暇な時にでも手ほどきを(爆)


Posted by ミュウママ at 2007年01月30日 16:42
読んでいてすごくわかりました。勉強になりました。これを書かれる時つらかったのでは。
こればかりはいつなるかわからないんですよね。二人が遊んでいるのを見るとチト不安にもなります。
様子を観察しなければいけませんね。
Posted by りきママ at 2007年01月30日 17:49
>ミュウママさん
全然大先輩ではござりませんが、ちょっとでも知識に加えて頂ければ、きっと少しはお役に立てるかなーと思って書きました。
ミュウママさんの言う通り、「大丈夫だよ」って思ってあげる事が、その子の為になると思います。
うちもワンゲル係数高いですよ〜汗。
追伸の件、ミュウちゃんのブログのコメントに入れときました。もし不明な所があればいつでも聞いて下さい。私でわかることでよければなんでも聞いてください。
Posted by ishimin at 2007年01月30日 22:04
>りきままさん
大丈夫ですよー。
本当にうちの場合は不意打ちだったので、
夜中に病院探すのも大変でアタフタして
大騒ぎしてしまったもので・・汗。
でも定期的な心雑音チェックをしていると、
発作の前に防げるし、昔は本当に情報が
全然少なくて・・・汗。
でも今はキャバライフを楽しんでる方が
沢山増えたので、色々知ることができて
本当によかったと思ってますー。
明日からは元のブログに戻りマース。
Posted by ishimin at 2007年01月30日 22:12
モコを迎える前に家にはシーズーの子がいました。
19歳まで生きてくれましたがお世話も大変でした。亡くなった後、もう飼わないだろう(晩年はかわいそうでしたから)と思っていましたが、それを一瞬で変えてしまったのがキャバでした。一回、わんわんパークでキャバに触れただけで180度かわってました。
「なんなんだ、この子は〜exclamation×2」て感じで家に帰ると同時にキャバリアを探し始めましたひらめき
モコを迎える前にキャバリアについては調べ上げましたよ。疾患の事など、全部さっぴいても有り余る魅力があるんですよね。
モコも病院に行くたびに心音はチェックしてもらってます目

もっともっと飼い主との絆を深める為に
キャバリアの疾患はあるのかもしれませんね犬(笑)

Posted by たーさん at 2007年01月31日 14:47
>たーさん
19歳とは・・本当に大切にされていたのですね・・。
シーズーも可愛いですよね。
心音チェック、若いうちから必要だなーとキャバリアの場合は特に思います。

どの犬種にも特有の病気、疾患など色々ありますからそれをケアしてゆくのが飼い主の務めですよね・・。

でも動物病院に行く時、何故だかいつも
私はドキドキしてしまうのです、苦笑。


Posted by ishimin at 2007年01月31日 22:15
はじめてコメント致します。
うちの子の名前もMyu(ミュー)です。
この病気について調べていましたら、ミュー様のブログにたどりつきました。
我が家の子達は犬種はマルチーズです。最近、僧帽弁閉鎖不全症と診断を受けました。
海外に暮しており言葉も不自由ですし、国により考え方や処方も違うので悩みも多いです。
日本のように細やかな配慮はありませんので、お散歩もOK、長距離ドライブもOK、帰国の10数時間のフライトもOKと言われました。母犬Char(チャー)も同じ病気を持っています。心臓肥大も進んでいますし、大動脈弁も持っています。しかしお薬も出ませんし、次の診察は半年後といわれています。

読ませて頂き(コメント含み)「大丈夫だよ」という気持を忘れず過して行こうと思いました。


Posted by chicchi at 2009年03月16日 17:40
>chicchiさん
はじめまして、コメントありがとうございました。
chicchiさんは海外で暮らしてらっしゃるのですね。
たしかに国ごとに、人間も同様に医療方針や薬も異なりますよね。
薬を出さないのは、医師が考えて、そこまで症状が進んでないので出す必要がないと考えるのか、、どうなんでしょうか。たしかに一度投薬を始めると一生付き合うことにもなりますし、だんだん効果も薄れますし、副作用もあるので、一概に早いスタートを切ればよいというものでもなさそうなので、信頼できるお医者様と出会えるとよいですね・・。
ちょっと今、実家にいてあまりネットが出来ませんので、自宅に戻ったら是非とも訪問させてくださいねー。
遊びにきてくださってありがとうございました。
Posted by ishimin at 2009年03月16日 21:20
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